歯科技工士の徒然日記436日本全身咬合学会事前抄録

 第33回日本全身咬合学会学術大会一般口演の事前抄録が出来ました。

 

f:id:yes-mylife108:20230917171544j:image f:id:yes-mylife108:20230917171627j:image

 

 33年間勤務している歯科医院の咬合治療の臨床現場に立ち続けています。そしてつくづく思うことは、人間の全身は下顎位次第であるということです。全身の歪みは下顎左偏位による直立二足歩行の上層部の重力バランスの乱れの補正姿勢であるということです。

 全身の歪みは下顎位を重力位に合わせ原因を除去すれば、補正姿勢で全身を歪ませる必要がなくなり、人間というか生き物本来の全身が左右対称のシンメトリーになります。本来の像に戻り身体の異常を知らせるための凝り、痛み・痺れ・機能不全の必要が無くなり全身症状は消失します。

 全身の歪みは下顎左偏位の補正姿勢を本人自ら全身バランスのためにわざわざ作っているものなのです。そのため肩や骨盤など一部分だけを勝手に治してしまうと、せっかく取った補正姿勢が崩れて全身のバランスを失い首や股関節や膝などに皺寄せが行き、余計に痛めることになります。

 咬合接触点は、地球の自転と公転からの力による下顎が左にずらされる力により歯軸を倒され下顎の左ずれを溜め込んでもいますが、これ以上の下顎のずれに抵抗もしています。現行の虫歯治療でう蝕周辺の天然歯質を外開き・維持形態・保持形態・クラウンの支台歯形成などと大きく削ります。この行為により下顎のずれに抵抗している無数の咬合接触点が失われて、地球の自転と公転からの力により飛躍的に左偏位が助長されます。

 下顎左偏位が大きくなれば直立二足歩行の上層部の重力バランスの崩れが大きくなり補正姿勢の全身の歪みも大きくなり、全身症状の酷さも大きくなります。

 虫歯は痛い。歯髄炎ともなれば死ぬほど痛い。とにかくこの痛みを取って欲しい。後先のことなど考える余裕など微塵も無い。歯医者は麻酔をして神経を引き千切る。神経が無くなったのでとりあえず痛みは無くなりホッとします。助かった、先生ありがとうございます。抜髄する為には咬合接触点を全て削ってしまいます。ホッとした頃には下顎位は大きく左偏位をしていきます。その後根管治療が施され、金属かファイバーの土台が入り支台形成をして印象を採得して柔らかいプラスチックの仮歯を入れて歯科技工士による歯科補綴物の仕上がりを待ちます。その間も柔らかい仮歯を減らしながら刻一刻と左偏位して行きます。完成した歯科補綴物銀歯を患者さんを寝かせて口腔内で合わせます。型を採った時点と下顎位はさらに左偏位して違ってしまっているので銀歯は当然高いです。患者さんを寝かせて治療すると重力で下顎はさらに左偏位してそこに銀歯をガリガリ削り下顎をずらしながら合わせます。いくらずれると言ってもこれ以上はずれないでしょうというところまでずれて患者さんは高くないと言い落ち着き、左偏位が完成します。治療が終わり立ち上がると重力を受け補正姿勢が大きくなっています。その後補正姿勢の全身の歪みによる全身症状が発症します。歯科治療が終わったら姿見で全身の姿勢を自らチェックしなければいけません。左右の肩の高さを比べて見て下さい。違っていれば下顎位をずらされた補正姿勢です。

 これらは全て歯科界に地球の自転と公転からの力により下顎はずらされるという概念が無いからです。

 これが34年間10000人以上の新患の患者さんを見て、下顎位を補正して全身の変化を患者さんに姿見の前で体験していただくバイトトライに立ち会った私の偽りのない実感です。

 一貫して学会発表の目的は、地球の自転が如何にして人間の全身に回転力を与えるのかを証明することです。そして宇宙と歯科治療を結ぶ付けることです。