戸矢隆による歯科技工士の徒然日記434めまい・ふらつきと下顎位

 中部地方から10年以上めまい・ふらつきでまともに歩けない。という患者さんが来院しました。観ると下顎位は著しく左側に偏位して左側の咬合口径が著しく低い。初診の患者さんには皆さんにする事ですが、患者さんを大きな姿見の鏡の前で姿勢の説明をします。大きな下顎左側偏位に伴い、全身の歪みも大きくなっています。全身左上がりの左螺旋回転をして捻じれ上がっています。左目が右目より高い位置にあり、耳の説明を始めると患者さんは大きな声を出して驚きました。びっくりする程左耳が右耳より高い位置にあったのです。

 耳(内耳)には聴覚の受容器である蝸牛とともに、平衡感覚の関与する半規管と耳石器があり、半規管は回転加速度を受容し、耳石器は直線加速度を受容し重力方向を感知します。その平衡感覚の基準である3つある半規管と耳石器の左右の位置がこんなにも歪んでいるのです。普通に考えて平衡感覚を乱したり、めまいやふらつきを起こすことは当たり前だと思います。歪んだ物差しで長さを計るようなものです。

 下顎位を重力位(宇宙咬合位)に合わせ、バイトシリコンゴムを流します。全身が左右対称のシンメトリーになり、両目も両耳も同じ高さの水平になり、めまいも改善されて歩けるようになりました。この下顎位でレジンスプリントを製作してセットしめまいは改善して目も開き視界がクリアになったと言っています。全身症状が改善すると、左側上下の歯科補綴物が著しく低い、大きく隙間が空いています。一見して高そうな補綴物が入っています。この歯科補綴治療で下顎位を大きく左側偏位させています。下顎が偏位すると目の位置も耳の位置も歪む程、歪んだ応力が頭蓋骨全体に働いているのです。頭痛がしたり目が疲れたりする事も普通に考えて当たり前の事だと思います。これが歯科技工士の見解です。

 一般的な耳鼻咽喉科の医師の見解はこうです。良性発作性頭位めまい症の原因は、何らかのきっかけで耳石が剥がれ落ち、半規管のいづれかに入り込むと中で耳石が動くことでリンパ液の流動が起こり、その刺激でめまいが引き起こされる。またある内科医は、耳の奥にある内耳の前庭迷路、そこから脳へとのびる前庭神経、脳内の前庭神経、前庭小脳あるいは神経連絡路の障害と言っています。さらにストレスや寝不足や疲労も原因になると言っています。

 何らかのきっかけとは何であろうか?例えば男性と女性との出逢いであったならばそれでも良いでしょう。しかしやたらとエビデンス・ベースド・メディスンと口うるさく言う医療界において、それで良いのでしょうか?神経連絡路の障害の原因は何なのでしょうか?原因・原因とは言いますが、最初の原因までたどり着いてはいません。全て途中からです。

 何らかのきっかけの原因とは頭蓋骨及び耳・内耳の歪みではないでしょうか。

神経連絡路の障害の原因とは頭蓋骨及び耳・内耳の歪みではないでしょうか。そしてその原因は下顎位の左偏位、その原因は電子のスピンと地球の自転と公転、その原因は素領域の膨張と収縮による回転と振動、その原因はビッグバンによる宇宙の拡大と星や銀河の収束による誕生。これより前があるでしょうか?爆発寸前の無の状態でのエネルギーMAX状態。そこまでいかなくてもビッグバンで良いとは思います。めまい・頭蓋骨の歪み・下顎左側偏位・電子のスピンと地球の自転と公転。

 めまいの原因もここまで遡れますし、ここまで遡らなければ原因とは言えません。全て途中から始まっています。だからこその宇宙咬合位であり、下顎位は宇宙・素領域・素粒子から考えなければならないのです。